フードバンク活動への支援に積極的な米ウォルマート傘下の西友

今回は、「カカクヤスクSEIYU」でおなじみの小売チェーン西友のフードロスに関する情報をご紹介します。

西友は、2007年に世界最大の小売チェーンである米ウォルマートに完全子会社化しています。海外ではCSRに関する活動が進んでいるため、どのような取り組みをしているのか気になるところです。

西友の事業内容

西友は、食料品・衣料品・住居用品などの小売チェーンを運営しており、店舗は全国に340店舗展開しています。

ネットスーパーにも注力しており、株式会社DeNAと「SEIYUドットコム」を共同運営しています。店頭での価格と変わりがないことから、評判も高いそうです。

では、 西友の事業内容について把握した上で、フードロスの現状や改善に向けた取り組みについて見ていきます。 なお西友CSRレポートを公表していないため、主にHPから得た情報をご紹介します。

西友のフードロスの現状

西友は、食品廃棄物を削減するために、的確な発注や鮮度管理の徹底、食品寄付活動など様々な対策を取っています。その結果、2016年度は、2010年度比で食品廃棄物を56%削減することができたようです。

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また廃棄物のリサイクルも進めており、廃棄物の焼却により生じる熱を発電に利用する「サーマルリサイクル」と紙類や金属類、およびプラスチック類などを再資源化する「マテリアルリサイクル」に取り組んでいます。

食品寄付活動

西友は、食品寄付活動への支援を積極的に行っています。日本最大のフードバンク団体であるセカンドハーベスト・ジャパン(以下、2HJ)と提携し、賞味・消費期限前の食品を引き渡しています。

食品寄付活動のフロー(バックホール方式)

西友は、バックホール方式という独自の食品寄付の仕組みを採用しています。店舗への食品配送を終え、物流センターへ戻るトラック「戻り便(バックホール)」を活用し、複数の店舗から集まる寄付食品を物流センターに集約させ、2HJに引き渡すという方式です。

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この方式により、2HJは物流センターに寄付食品を回収しに行くだけで済むので、負担が減り、全体の回収効率も上がります。

活動実施店舗の拡大

フードバンク活動への支援を始めた2009年当初は3店舗のみでしたが、徐々に活動実施店舗を拡大し、2016年は130店舗となっています。これは全体の38%にあたり、関東では全店舗が取り組んでいるそうです。

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また、2HJの活動を支援するために、「社会貢献活動助成プログラム」を通じた助成金の寄付も行っています。2016年末の時点で、寄付金及び物品の総額は2億4100万円以上にのぼるそうです。

社外ステックホルダーとの協力

西友は、上記の取り組みに加え、全国の店舗で「フードバンク募金」を実施しています。お客さんが店員に下記のレジ募金カードを手渡し、いくら寄付したいのか告げる「レジ募金」という仕組みがあり、フードバンク募金はその1つとなります。2016年度は333万円もの募金が集まったそうです。

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また、青果の取引先であるJA甘楽富岡と協力し、規格外野菜の寄付にも行っています。

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このように、西友はフードバンク活動への支援を中心に、フードロス削減に向けた活動に取り組んでいます。自社で発生している食品廃棄物の量や内訳など、もう少し情報を公開して欲しいところですが、その他の部分に関しては他社も色々と参考にできるところがありそうです。

引用情報)

まとめ

  • 2016年度は、2010年度比で食品廃棄物を56%削減している
  • 提携先であるセカンドハーベスト・ジャパンの負担を軽減し、全体の回収効率を上げるバックホール方式という独自の食品寄付の仕組みを採用している
  • フードバンクへの活動実施店舗は、2009年の3店舗から徐々に拡大し、2016年は130店舗にまで及んでいる